どうも
少し醒めた目で観察してみようと思います
中央とマウント側の鏡筒は新設計、ライカ版にはAF関連スイッチとズームロックがありません
気になるズーム回転方向は今までのライカ製ズームとは逆
ライカの方のフードはいつもの四角いやつではなく一般的なチューリップ型のようです
レンズ構成は同じ15群19枚ですけどライカのほうが異常部分分散ガラスが1枚多く9枚になってます
シグマのHPによると手持ちの低分散ガラスは3種でそのうちのFLDガラス×6、SLDガラス×2の8枚
左がシグマ、右がライカ
絞りの枚数はシグマが11枚、ライカの方は判明するテキストを見つけられませんでした
本体重量はシグマが835gでライカは856gとのこと、どこで増加してるんだろう?
画角は84.1°-34.3°のシグマに対してライカは82.3°-35.3°の公称値になってます
MTFなど詳細はこちらとこちらで・・・硝材変更の効果か周辺部のデータに違いがあるようです
さらっと見ただけで「スペックは全く同じ」なんて言ってる人が多いのにはちょっと(苦笑)
少なくとも「全く同じ」ではありません
鏡筒の新規設計と製作、特殊ガラス追加、ライカ認証、これでプラス20万円
元々数が出るメーカーではないのでOEMとはいえ専用部品があると製品単価が上がるのも仕方ないでしょう
マウントを差し替えて数を見込めるソニーE向けも売るシグマとライカを比較したところで意味無しです
ニッシンのOEMのストロボも専用接点を作ったところで売れる数は知れてるからあの価格になるわけで
ズーム回転方向がライカ内製と逆なのはこのレンズを買う客層には問題はないかもしれません
ワイド域を14-24mm、テレ側を100-400mmとどちらもシグマ製を使えば方向は同じ
(シグマからは汎用テレズームともいえる70-200mmのLマウントが用意されていません、何故?)
ライカもこの24-70mmを買う顧客がライカの16-35mmや90-280mmを使うとは思ってない気がします
そうは言ってもLマウント3社でズーム回転方向が逆なのはシグマだけ、絞りも逆なのはやはり他レンズと組みにくいです
ライカはキットレンズとしてセット販売するようです、単品ではあまり数は出ない気がするのでそれが正解かな
以前(601の頃)にVE24-90mmをセット売りしたけどさすがにそれは無しでしょと思ったからなぁ
今回の24-70mmなら「あ、そう、ドウゾドウゾ」という気分ですしおすし
高画素機(無印2)と高感度機(2-S)、単体標準域(24-90)とキット向け標準域(24-70)を出せるなんてライカさん大企業w
ライカはこれまでにRシリーズでアンジェニュー、ミノルタ、そしてシグマからズームを提供されてます
アンジェニューが45-90mmと他社マウント向けもあった35-70mmと70-210mm
ミノルタが35-70mm、75-200mm、70-210mm、シグマが28-70mm
あ、あとは45-100mmと80-240mmのシュナイダーバリオゴンがあったけどこれは実物を見たことがありません
このうち現行Lライカや内製Rとズーム回転方向が逆なのはアンジェニューとシュナイダー(シュナイダーは絞りも逆回し)
アンジェニューやシュナイダーなら仕方ないかと思わせるところが看板の力なんだと思いますがそれは人それぞれなので
なお、シグマのR28-70mm(Rのシグマはこれだけです、一応念のため)はライカ内製と同じ回転方向でした
これまでワタクシはシグマ製品に対して結構辛辣な記述をしてきたと思います
原因はキヤノンEOS1D/MkIIIで使った100-300mm / f4.0が全く期待外れだったこと
具体的には逆光では真っ白に、近接撮影では前ピンなのに遠方は後ピンになるなど使えないやつでした
そんなわけで「今の製品は違う」と言われても手を出す気になれません
単焦点Lマウントは好評なようですが、絞りリングがRレンズと逆なので縁はなさそうです